というどうしようもない大学生に向けて、大学を3回留年しながらもなんとか卒業をした私が、どのように親に留年した理由を説明したらいいかを考察しました。
結論のみ箇条書きにします。
- 留年が決まったらできるだけ早く伝える(留年しそうでも伝える)
- できるだけ直接会って伝える
- 留年した理由はウソをつかずに正直に伝える
- 留年してでも大学に通いたい理由を伝える
- 今後留年を重ねないためにどう取り組むかを伝える
- 学費・生活費がどれくらい必要か伝える
それぞれ理由を解説していきます。
留年が決まったらできるだけ早く伝える
時間が経つにつれて言い出し辛くなるから
留年したことは人生の中で五本の指にはいるほど言い出し辛いことだと思います。
実際私は、1回目の留年の時にはどうしても言い出せずに大学からの通知で親が知るという最悪のパターンでした。
留年というのは今考えると思い出話ですが、当時は相当悩みました。
誰にも言わずに悩みを一人で抱え込むのは苦しいものです。
「言ってしまって楽になる」というのも変な話ですが、早めに親に打ち明けて今後の相談をしましょう。
留年費用の工面に時間が必要な可能性があるから
私立大学だと学費が年間100万程度、国立大学でも50万円程度必要です。
一人暮らしをしているならその費用も必要です。
親に留年費用を援助してもらう場合、お金が有り余っているブルジョアなら突然でも問題ありませんが、一般的な家庭の場合はなかなかすぐに準備できる金額ではありません。
学費は半期ごとに支払いで、ある程度はアルバイトで賄うとしても一度数十万円単位のお金が必要となります。
場合によっては保険や定期預金を解約・もしくは借金をしてお金を調達する必要があるかもしれません。
お金のためにも早めに親に留年の報告はしましょう。
できるだけ直接会って伝える
留年というのは理由はそれぞれだと思いますが、多くの人が
- 講義にでるのがダルかった
- 朝なかなか起きれなかった
- バイトに熱中しすぎた
- サークル・部活にのめりこんでしまった
なんていうだらしない理由だと思います。(違う人はすいません!)
そんなワケで、親からの信頼もどん底になっているので、せめて直接会って誠意を伝えなければいけません。
「誠意を伝える」というのが大事です。
「離島から上京してて帰省するのに時間もお金もかかる…」
って人とか、
「コロナ禍だから帰ってくるな!」
って言われている人は例外ですが、なるべく直接話をして誠意を伝えたいものです。
留年した理由はウソをつかずに正直に伝える
- 「深夜バイトを入れすぎて朝起きれなくて講義にいけなくて留年した」
- 「彼女に振られてショックで引きこもってて単位を落として留年した」
- 「サークル活動ばっかりしていて講義をサボって留年した」
この3つは私が留年した理由の一部です。
どうしようもない理由ですが、留年した理由は正直に伝えるべき理由は以下となります。
ウソをつくと誠意が伝わらない
一番大事なのは「誠意を伝える」ことなので、それっぽい理由でウソを付いてたら誠意は伝わりません。
っていうかウソをついている時点で親に対する誠意なんてないも当然ですよね。
それっぽい理由をでっちあげて納得してもらおうと思ってもボロがでてきます。
留年という失敗を犯した原因をはっきりさせて、反省している態度を見せることが一番誠意が伝わります。
親の協力を頼めるから
今後留年を重ねないためにも留年した理由を正直に伝えることは重要です。
例えば、
「朝起きれなくて単位を落として留年した!」⇒「モーニングコールをしておこしてあげよう」
「お金が無くてバイトに追われて単位を落とした!」⇒「仕送りを増やしてあげよう」「お金の管理をしてやろう」
見たいな感じで、生活面・経済面で親にサポートしてもらえるかもしれません。
正直良い年して親に生活を管理してもらうのはみっともないことですが、留年を重ねるよりは幾分マシです。
留年してでも大学に通いたい理由を伝える
留年は何故大学に通っているのか?を考え直すいい機会です。
「何のために大学に通っているのか」
「自分のやりたいことは大学を卒業しないとできないことなのか」
「留年してでも大学を卒業する価値があるのか?」
なんてことをもう一度見つめ直して、何か一つでも大学に通う理由があれば、それを親に伝えるべきです。
卒業後何をしたいかを考える
- 「銀行員になりたいなー」⇒恐らく大卒は必須
- 「公務員になりたいなー」⇒一応高卒でもなれる
- 「俺はバンドで食べていくぜ!」⇒大学を出る必要なし
- 「プロゲーマーになりたいな」⇒大学を出る必要なし(でも保険として大卒のほうがいいかも)
- 「まだ決まってないけど有名な会社に就職したいな」⇒選択肢を多く持つために大学を出たほうがいいかも
大学卒業後は公務員になったため、まともに就活をしたことがなく的を得てないかもしれませんが、例を書き出してみました。
やりたいことが完全に決まっていて、大学を卒業する必要がないなら中退しちゃっても良いと思います。
親や周囲には止められるかもしれませんが、強い意志を持っていて、必ず成し遂げられる自信があるなら問題ないと思います。
むしろ、学業に割いてる時間をやりたいことに注ぎ込めるので、早めに決断したほうがいいでしょう。
大学に通う理由がないなら早めに中退の決断をしたほうがいい
目的がないとまた留年を繰り返し、最終的に大学を中退する可能性が高いです。
留年生は留年生同士でつるむことが多いため、私にも多くの留年仲間がいましたが、中退していった人を何人も見てきました。
大学に5年も6年も通ってから中退するのと、1年や2年で中退するのとではかなりの差があります。
年単位の時間を無駄にする前に、目的をもって取り組める何かを探すべきです。
サークルの留年仲間も3回目の留年を機に中退していきました
今後留年を重ねないためにどう取り組むかを伝える
留年した理由をしっかりと分析して反省する。
そして、同じことを繰り返さないためにはどうするかを考えて伝えます。
例えば、
- 「深夜バイトのせいで朝の講義に行けなくて単位を落とした」⇒深夜バイトを夕方のバイトに変える
- 「授業をサボってサークル活動をしていた」⇒サークルより学業が優先だという意識を常に持つ
- 「講義のような大人数の場にいくのが辛い」⇒心療内科の受診を検討する
いわゆる、「原因」と「対策」です。
しっかり反省している姿を見せて、何を改善しようとしているのかを伝えないと親も手助けをする気持ちにはなりません。
「これからはもっと頑張るよ!」
っていうのじゃなくて、しっかりとした考えを示せるように分析が必要です。
親のほうが多くの社会経験だったり人生経験があるため、自分の考える「対策」がズレていたりしたら指摘をしてくれます。
自分一人の頭で考えるとどうしても煮詰まってしまって、方向性がブレてしまいがちなので、信頼できる他人(親)の視線から客観的に指摘してもらうことが大事です。
親に協力をしてもらいながら、より良い「対策」を作っていくことが大学卒業へと繋がっていくと思います。
学費・生活費がどれくらい必要かを伝える
親に学費・生活費の援助を頼むにしても、ある程度の見積もりは必要です。
いままで大学生活を送ってきた実績でおおまかな必用金額を算出できると思います。
自宅から通学している場合
- 学費
- 定期代
- 教科書代
- 毎月のバイト収入
これくらいが分かれば差し引きして必要金額がわかります。
一人暮らしの場合
上記に加えて
- 家賃
- 光熱費・水道代
- 通信費
- 食費
- その他雑費
他にもいろいろ必要なお金はありますが、ざっくりとした計算をするにはこの程度でいいと思います。
留年中は奨学金の支給もストップするので、国立大学で自宅から通っている場合等を除いては、バイト代だけで賄うのは難しいと思います。
自分がどれくらいのお金を使って大学に通っているかを知るいい機会だと思います。
まとめ
留年したのがどのような理由であれ、正直に誠意を持って親に伝えるというのが一番大事なポイントです。
留年というのは大学生にとってかなり大きな問題です。
留年を苦にして自死するひとも少なくないぐらいメンタルへのダメージは大きいです。
親や周囲からの協力を得ながらなんとか乗り越えていきましょう。
就職してしばらくすれば留年なんて過去の笑い話になります。
気を病まずに自分を見つめなおして頑張ってください。